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制度を支えるコンセプト(基本的な考え方)

2015年03月24日

 制度を効果的に運用し、成果を上げるには、ただメニューを並べるだけでなく、よいコンセプトをつくることが重要です。

 人材像(目標)もコンセプトの要素ですが、制度運用のコンセプトをつくることが関係者の理解を促し、制度を長持ちさせるポイントです。

 県中央会では、「新入職員育成の基本的な考え方」を以下のように決めました。

 1.新入職員の1年後の「人材像」を共有して、指導者が同じ対応をする。

    ●中央会講師、連合会講師、JA教育担当者、上司・世話係が共通の認識を持って新入

     職員を指導する。

 新入職員は、様々な指導者と接します。それぞれ異なる考え方で指導をすると新入職員は迷います。指導内容は、分担しますが「人材像」を共有して、関係者全員が“同じこと”、目標を意識させ続けることで、ぶれない新入職員育成を行うことができます。

 二つ目は・・・


人材育成は、制度設計から。

2015年03月22日

 人材育成という目的は、単発研修という手段では実現できません。長く会社に貢献し、将来を任せられる中核人材を育てるには、中長期を見据えた人材育成システムが必要です。

 JAグループの県中央会で、新入職員の「育成プラン」をつくりました。新入職員を1年間掛けて育成する仕組みです。

 以前より、「経営戦略と人事戦略をリンクさせろ」と言ってきましたが、農協改革が叫ばれる中でこれからの農協職員はどうあるべきか、職員の育成は大きな課題です。環境変化に対応する戦略を立てたら、その戦略を遂行する人材が必要です。戦略が変われば、必要とする人材も変わります。

(必要とする人材は、内部の人材か外部から調達した人材で対応します。外部人材は短期的な視野で活用しますが、内部人材は中長期の視野で育てることになります。)

 「育成プラン」は、単なる研修計画ではありません。県中央会、連合会、職場の上司、JAインストラクターが同じ考え方をもち、役割を分担し、新入職員が育つ環境を整備する仕組みです。

 まず、新入職員のあるべき姿(人材像)をつくりました。3月末の育成目標です。

1.明るくあいさつをし、組合員・職員と積極的に会話する職員。

2.チャレンジ精神を持って、何事にも意欲的に取り組む職員。

3.周囲の仲間と協力し、物事を達成しようとする職員。

 そして・・・


METS modelのSystemとは。

2015年03月21日

 Systemは、一般的には系統、組織網や機構と訳されますが、METS modelでは、「制度」、「仕組み」、「体系」という意味で使っています。

 会社組織は、人の集合体なので、「人事管理」や「業務設計」などのシステム構築が必要です。制度やルールをつくることで、多くの人が組織運営に参画し、全体の整合性を図り、効率的に大きな成果を上げることができます。

 例えば、「事業を永続させるためには社員の成長が不可欠である」と仮定します。社員の成長には時間が掛かるので、誰を、いつ、どのように、どこまで、いくらかけて成長させるか、決めておくことが重要です。

 よい人材育成システムをつくり運用することで効率的に社員を育て、計画的に早期戦力化を図ることができます。

 システム構築は、関係者が予め知ることができる、という大きな利点があります。就職希望者、一般社員、管理者、経営者も、「どのような人材を必要としているのか、どのように成長させるのか」を理解することができます。

 例えば、仕事の成果が人によってバラつきがあるとします。「社員一人一人が均等に成果上げれば、組織として大きな成果が得られる」と仮定します。ならば、その仕事は、どのように進めれば効率的に成果を上げることができるのか、その答えを仕組みやルールにします。

 個人のノウハウを組織のノウハウにすることが、システム化です。また、新しいアイデアを形にすることがシステム化です。

 決まった事を管理する管理者や経験豊富で実務に長けた社員は、たくさんいますが、中長期を見据えて、全体の整合性を考慮しながら、システム構築ができる人材は、社内にほとんどいません。その役割を担うのが外部のコンサルタントです。


プロフェッショナルの共通点は、“よい道具”。

2015年03月17日

 あらゆる業界に仕事のプロフェッショナルがいます。プロフェッショナルに共通していることは、よい道具(Tool)を使っていることです。

 職人、修理工、営業マン、医師、エンジニア、スポーツ選手、漫画家等々、あらゆる業界で卓越した成果を上げているプロは、自分にとって使い勝手のよい道具を使っています。自分が納得する仕事をするために、道具にこだわり、その使い方(技術)を磨き上げるのです。

(多くの人に一定の成果を求めるのなら、高品質で標準化するためのマニュアルが効果的です。)

 プロであっても道具がなければ仕事はできません。研修講師も一緒です。プロの講師は、研修プログラム、テキスト、ワークシート、スライドをつくり、日々インストラクション(伝達、進行の技術)の技術を磨いています。道具なしに、研修を効果的に進めることはできません。

(逆に道具があれば、素人でもそれなりの成果を出せます。最低限の訓練は必要です。)

 あなたの会社にも(あなたにも)今は、形になっていないノウハウ(暗黙知)が必ずあるはずです。そのノウハウを形あるもの(形式知)にすることによって、より確実な成果を出せたり、価値を認められて多くの人に活用されたり、売上にすることができるのです。

 METS-cのTool開発のねらいは、そこにあります。

 

 


新入社員研修の季節です。

2015年03月16日

 今年も新入社員研修の季節が来ました。今週から4月末まで、毎週のように新入社員研修が続きます。

 『新入社員研修』は、METS-cの研修プログラムの中でも季節限定の商品です。フォローアップ研修は、秋から冬にかけて日程が組まれますが、新入社員はこの2か月間に集中します。

 会社としても安定して受注が見込める仕事なので重要です。そして研修講師としても大切にしています。年々、年齢の差は開きますが社会人としての初心と仕事の基本を再確認させてくれる仕事です。

 私が主に担当するテーマは、学生と社会人の違いやビジネスマナー、仕事の進め方などですが、未経験者にいかに分かりやすく、リアルに伝えることができるか、が勝負です。

 1年目に基本姿勢と行動を学び実践することで、これから長く続く職業人生を充実させることができるはずです。一人の若者の人生に関わる仕事です。

 研修講師の役割は重要です。

 

 

 


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