新着情報


①学生と企業人の違い、の理解。

2014年04月02日

 新人研修で、これまで学生であった自分の考え方や行動と企業人のそれを整理し、違いを理解することは、重要なテーマだ。

 職場は企業人の集まりであり、組織の論理で動いている。学校や学生とは本質的に違う場であり求められる人材も違うので、新人には配属前教育が必要だ。不十分であれば、新人の言動によって職場は混乱し効率的な職場運営ができず、目標達成に影響を与える。

 今回は、7グループであったので、以下の7テーマを割り振り、メンバーが考え、代表者が発表した。①目標②評価③人間関係④時間管理⑤判断基準⑥ルール・法律⑦地域社会

 今日求められる人材は、主体的に考え、行動する自律型人材なので、新人自身に考えさせる方法で進める。学生と企業人に分けたフォームで模造紙に書かせる。

 代表者の発表をフォローする形で講師が、企業側の解説を行う。一方的な講義で進めるよりは教育効果が高いと考えられる。≪続く≫

 


新入社員研修の季節です。

2014年04月01日

 今年も新入社員研修の季節が、来た。先月の最終週から始まっている。今年は、4月一杯、毎週2日間の新人研修を担当する。内容は、①学生と企業人の違い②ビジネス・マナー③仕事の進め方。定番のテーマを担当する。≪続く≫

 

 


人材の優秀性の思い込み。

2014年03月15日

 研究者、技術者の不正や犯罪が目立つ。研修の対象者なので、一言、言いたい。研修と言っても、テクニカル・スキルではなく、ヒューマン・スキルとマネジメント・スキルを担当している。

 一般的に彼らは、“高学歴なので優秀”というイメージがある。学力が高いため知識が豊富で技術に長け、努力を惜しまず、論理的考え、粘り強く仕事を成し遂げる。

 しかし、失敗の本質はとてもシンプルで、“優秀な人材”のイメージとはかけ離れている。個人のモラルや善悪の判断能力やチームの対人関係上のエラーが原因であることが多い。

 技術者像には、“人間性の偏り”を肯定的に捉える風潮がありはしないか。それを心地よい自分の居場所と勘違いして、集まる人材が多くはないか。

 “それは、いいことではない。”技術開発競争が、激化するほど“人間性”が問われるようになる。従来のように、“ちょっと変わった一匹狼”が活躍できる時代ではないのだ。

 チームで協力して情報を共有し、効率的に仕事を進め、短期間で成果を上げなければならない。そのチームをリードするリーダーや、管理をするマネジャーが不可欠だ。

 そのためには、彼らが“避けたがる”ヒューマンスキルやマネジメントスキルの習得が課題だ。グローバリズムが進むと、外国人のマネジャー、リーダーに日本人の勤勉なメンバーという構成が増えるかも知れない。

 役割だから、“それで、いいじゃないか”と言うかも知れないが、コントロールする側とされる側では、権限と評価が全く違う。権限を行使して成果を上げ、評価を得る。みんなで頑張った成果という評価基準はない。

 バランスのとれた技術者や研究者の育成には、OJTが不可欠だ。身近にお手本がいないなら、Off・JTしかない。SDは、あまり期待できない。SDは、ヒューマンスキル、マネジメントスキル向きではないからだ。

 高学歴で知識や技術をもった人材が必ずしも優秀とは限らない。人の上に立って大きな成果を上げるリーダーとなるとは限らない。どの分野であってもバランスのよい人材が、組織や社会に大きく貢献する。

 本当に優秀な、世界で通用する技術者の育成を諦めるな。


研修の内省化は、簡単ではない。

2014年03月14日

 JAグループは、研修の内省化を進めている。外部講師、内部講師とも、それぞれ強みがあるので、使い分けることで教育効果を高めることができる。また、コスト削減も実現できる。

 しかし、実際には内部講師によるインストラクションは、課題が多い。内部講師は、組織内部の状況や実務に詳しいが、研修進行や研修技法に精通しているわけではない。講義法一つとっても十分な訓練を積んでいるわけではない。

 そこで、インストラクション・トレーニングは、外部講師を使うことになる。先日の研修も基本コース(1日)ということで、①心構え②インストラクション技術③インストラクション準備を目標観に行った。

 研修担当者や総務・企画・経理部門から対象者が集まった。ほとんどは、インストラクター志望ではないので、仕事・役割として取り組むことになる。研修を始めるに当たって、動機づけが必要だ。

 プロのインストラクションのレベルはともかく、基本行動はトレーニングによって身に付く。しかし、研修を円滑に進め、受講生の評価を得るためには、段階的なトレーニングと経験値を増やすことが必要だ。

 多くの人にインストラクターの気持ち、この仕事の面白さや、やりがいをわかってほしい。


よい研修の条件の一つ。

2014年03月13日

 この時期は、当月の研修実施と平成26年度の企画提案が重なり、忙しい毎日です。打合せ、企画作成、テキスト編集、スライド作成、研修実施、所感と提案の提出を繰り返しています。

 さて、先週は福井県での研修でした。最近は、地方からお声が掛かることが増え、地方好きとしてはうれしい限りです、移動の時間もそれなりに楽しんでいます。運がいい方で台風、大雪などで苦労したことがありません。

 研修を実践の準備と位置付けています。若手営業担当者が、4月からフィールド・デビューします。3月の実施は、そういうことです。事前課題を見れば、受講生の不安は、手に取るようにわかります。何のための研修か、動機づけする必要もありません。

 研修で心構えをつくり、練習をして、自信をもって営業活動を始めます。研修担当者も受講生も外部講師も目的を共有していますので、うまくいかないはずがありません。

 ただ、こちらの“伝えたい気持ち”とロープレ指導に時間がかかり、予定していた内容が消化できなかったので、残念でした。

 それでも、実践の前に研修をするか、しないかは、大違いです。目的が明確な研修は、予算が取れる限り、実施すべきです。

 


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