外部講師の使いどころとは・・・。

 何でも、外部講師を使えばよいというものではない。また、何でも社内講師を使えばよいというものではない。

 最近は、コスト削減のために研修の内省化が進み、社内講師を活用する研修も多い。一方、そんなことを外部講師に期待するのか?という研修も多い。

 先日、あるクライアントを訪ねたら、会議室に『預金実務研修』と張り出されていた。担当者は、恐縮しながら、社内講師でやっています、と言った。気を使っていただいたに違いないが、実務研修は社内講師が正解である。

 実務は、会社固有のノウハウであり、年数を掛けて社内で作り上げたものなので外部講師が教えるものではない。もっと言えばOJTで教えるものである。(METS-cの場合は、業務マニュアルを作ってから、教育をするので答えを教えられる。)

 外部講師への要望で“もっと、具体的に”、“実績を上げる答えを教えてくれ”という担当者がいる。おそらく、受講生の要望をそのまま伝えているのだろうが、それは外部講師の役割ではない。

 外部講師の考える“正解”を指導したとしても上司の指示・命令との整合性を確認する必要がある。職場と研修が別々になってはいけない。

 実務経験はあっても、うまく教えられないという課題がある。自分で実務ができる能力とわかりやすく人に教える能力は別なのだ。だから、実務を未経験者に早く確実に教えるためには、外部講師から“わかりやすい教え方”を学ぶ必要がある。

 “教え方”は、実務経験では身につかない能力だ。そこは、外部講師でしょ。

カテゴリー: お知らせ   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください