研修効果を高める、シナジー効果③

 前回は、研修と評価制度のシナジーの話でした。今回は、研修と業務設計のシナジー効果の話です。どのような業務でも、職場の中で独立しているものは、ありません。指示命令者と業務遂行者、前工程と後工程など人と業務が関連しています。多くの関係者が業務係わっていますので、効率的に業務を進めるためには、業務設計が必要です。

 研修は、業務遂行能力の向上が目的です。能力開発の前提は、業務設計です。“誰が、何を、いつまでに、どこまで、どのように、何を使って、いくらでやるか”、が、業務設計の要素です。最も効率的で成果が見込める業務設計があり、その業務を遂行する能力が不足しているなら、研修が必要です。つまり、業務設計は、研修が必要であるか否かの基準を示すものです。人事考課に基づく研修も同じ理屈です。しかし、業務設計が仕組みとして存在していない職場も多く、経験者の“個人ノウハウ”に依存しているケースも多く見られます。(組織のノウハウになっていない。)

 つまり、目的が不明確な研修も少なくないのです。研修効果を高めるには、業務設計を行ってから、またはどの業務遂行能力を高める必要があるのか、検討してから、実施することを、お勧めします。

 これを、METS-cでは、研修と業務設計のシナジー効果と言っています。

 女性職員は、どの業務遂行能力を高めることで、より強力な戦力となるのでしょうか。次回は、教育とツールのシナジー効果の話です。

 

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