METS modelのSystemとは。

 Systemは、一般的には系統、組織網や機構と訳されますが、METS modelでは、「制度」、「仕組み」、「体系」という意味で使っています。

 会社組織は、人の集合体なので、「人事管理」や「業務設計」などのシステム構築が必要です。制度やルールをつくることで、多くの人が組織運営に参画し、全体の整合性を図り、効率的に大きな成果を上げることができます。

 例えば、「事業を永続させるためには社員の成長が不可欠である」と仮定します。社員の成長には時間が掛かるので、誰を、いつ、どのように、どこまで、いくらかけて成長させるか、決めておくことが重要です。

 よい人材育成システムをつくり運用することで効率的に社員を育て、計画的に早期戦力化を図ることができます。

 システム構築は、関係者が予め知ることができる、という大きな利点があります。就職希望者、一般社員、管理者、経営者も、「どのような人材を必要としているのか、どのように成長させるのか」を理解することができます。

 例えば、仕事の成果が人によってバラつきがあるとします。「社員一人一人が均等に成果上げれば、組織として大きな成果が得られる」と仮定します。ならば、その仕事は、どのように進めれば効率的に成果を上げることができるのか、その答えを仕組みやルールにします。

 個人のノウハウを組織のノウハウにすることが、システム化です。また、新しいアイデアを形にすることがシステム化です。

 決まった事を管理する管理者や経験豊富で実務に長けた社員は、たくさんいますが、中長期を見据えて、全体の整合性を考慮しながら、システム構築ができる人材は、社内にほとんどいません。その役割を担うのが外部のコンサルタントです。

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