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「働く心構え」を、自ら考え決心する実習

2016年05月31日

 新入社員に、「働く心構え」をもたせることは、重要な課題だ。

 キャリアの初期段階で、「働く」ことの意味と重要性を理解し、強い意識づけにより職場生活を充実させることができる。

 上司や先輩から「やる気があるのか?」と指摘される遠因には、本人の「働く心構え」がある。先輩からすれば、「働く気があるなら、そんなことは言わないし、そんな態度はないだろう?」ということだ。(職場からの「研修に対する期待」だ。)

 「働く心構え」をつくるには、どんな方法があるだろうか。「働いた経験のある者」が語る講義法がある。長く働き、深く考えた者が、経験を元にわかりやすく言って聞かせる方法だ。講師のキャリアが短いと説得力を欠き、長すぎると新入社員にとって現実味がない。

 テキストを棒読みしても効果は期待できない。講師のキャリアと力量が問われるテーマだ。

 「働く」のは、あくまで本人なので本人に考えさせる方法もある。今日では、働く理由は個人によって違うし、講師が説得するのもおかしな話だ。動機づけとしては弱い。

 要は、自分にとっての「働くメリット」が整理できていれば「主体的に働く」はずだ。新入社員の中には何となく就活して何となく学校を卒業して、何となく働き始める者も多い。

 「働くメリット」と「働かないデメリット」をよく考えていないのだ。だから、些細なこと(その時、本人にとっては重要なのだろうが)で、辞める。

 「メリットとデメリット」は、比較法で考える。ワークシートの右側に「働くことにより得られるもの」を書き、左側に「働くことによって失うもの(学生時代に得ていたもの)」を書き出す。

 両方の項目数と内容を比べて「働くメリット」を確認する。受講生によって数も内容も違う。右側が多く具体的であれば、働くことを肯定的によく考えている。左側に価値を感じるものが多くあれば、潜在的に学生時代に未練があり戻りたいと思っている可能性がある。(働く心構えができていない)

 天秤の図で説明する。右側が重ければ「このまま働いた方がよい」。左側が多いなら研修中によく考え、「決心した方がよい」。

 「働くメリット」が明確な者に発表させ、その理由を質問し、確認することでクラス全体を「働いた方がよい」方向にリードするファシリテーションを行う。

 グループ・ディスカッションの後、「今、自分は働いた方がよい、と思っている人?」と問うと、ほぼ全員が挙手する。

 そこから、「ならば、働くために必要なことを学ぼう!」と、研修を進める。≪続く≫

 


「マニュアル制作の現場から」運用教育。

2016年05月29日

 コンサルタントが脱稿したら、デザイナーがページをレイアウトする。フォントやカラーリング、図解をデザインする。デザインが終了するまで校正作業が続く。

 3月末の納期を守り、クライアントに納品した。

 Meeting(会議)でマニュアルの仕様を決め、System(業務設計)を設計し、Tool(マニュアル制作)を制作した。そして次のステップは、マニュアルを活用して成果を出すためにEducation(教育)を行う。

 4月に本社主催の支店企画担当者研修を行った。各エリアでの販売会社対象のマニュアル運用研修を企画するためだ。

 企画担当者対象の「マニュアル運用研修」の目標観は、次の3項目。1)部門運営マニュアルの活用法を理解する。2)マネジメントの5項目を学ぶ。3)「販売会社向け研修会」の企画を検討する。≪続く≫

 


講師と受講生の関係

2016年05月28日

 オリエンテーションは、研修の方向づけが目的であり、講師と受講生との関係をつくる場だ。第一印象の重要性は言うまでもない。新入社員研修では、講師は受講生が初めて接する職場における先輩であり、指示命令者であり、目上の立場だ。

 受講生との良好な関係づくりは、研修目標を達成するためにも円滑な研修進行のためにも重要な作業だ。(若手講師の課題になることも多い)

 企業人研修の講師を学校教師や予備校の講師と比較したり、同じ接し方をしようとする新入者員もいる。同じ教育でも目的が違うので立場や関係も違う。(新入社員には、わからない)

 研修講師は、職場配属後に役立つ準備としての教育を行うので、時に上司・先輩・顧客の立場で接して、模擬体験させる役割がある。

 重要な役割は、上司・先輩との良好な人間関係づくりを模擬体験させることだ。オリエンテーションでは、“講師は上司・先輩の目線や感覚で受講生に接する”ことを伝える。

 具体的に言えば、どんな時に“不愉快になり”、“怒り”、“笑い”、“ほめるか”研修中に講師自ら示す。研修で起きる全てにおいて、上司・先輩の自然な感情を表情や態度で表し、受講生に理解させることだ。≪続く≫


新入社員研修における講師の役割

2016年05月27日

 企業人教育(企業人として働く上での考え方や態度・行動を身につける)プログラムにおける講師の役割は、重要かつ多岐にわたる。

 結論から言えば、講師には管理者までのキャリア経験が必要だ。プログラムの部分を担当するサブ講師なら別だがメイン講師(最も受講生の目に触れ、注目される講師)の場合には、上司の立場で受講生を指導する場面があるので、上司として働いた経験がある方がよい。

 新入社員研修の場合は、講師自身が見本になることで、受講生の理解は進む。講師自身が、企業人(管理者経験者)であり、ビジネスマナーが身についており、仕事ができなければ、その研修の効果は半減する。

 企業人教育は、知識教育や業務習得とは違い、わかりづらく(経験がない受講生にはイメージしずらく)、身につきにくい。(状況に応じた態度、行動なので)

 だから、配属後に実践されず研修そのものに懸念(疑念)を抱かれる。知識の有無は日常の職場生活で活用する機会が少なく、業務習得の披露は限定的だ。しかし、企業人らしい言動や職場のエチケットは目につきやすい。(周囲が判断しやすい)

 個人差はあるものの、多くの受講生の研修効果を高めるためには、さまざまな工夫の余地がある。その一つは、講師の選任だ。≪続く≫


疑似体験

2016年05月26日

 疑似体験:現実に似せた状況に身をおき、現実に起こるであろう感覚を体験すること。

 新入社員研修は、疑似体験の場だ。職場で働き始める新入社員に必要な教育は、職場生活を円滑に進める知恵を身につけることだ。

 会社で働いた経験がないので不安も大きい。(何が起こるか、想像できないからだ。)怒られることを嫌がるので失敗を恐れる。そのため消極的なったり、正解が分からなければ行動しないということになる。

 学生として優秀でも会社員としてうまくやれない人は多い。職場配属前に疑似体験を通して学ぶ意義は大きい。

 「職場では、こんなことをしてはダメなんだなぁ」「上司は、こんな時に怒るんだ」「何だか機嫌が良さそうだ」「ほめられた!」と研修の中で感じさせることが重要だ。

 大事なことは、体験させるだけでなく、その理由を理解させ、納得させることだ。基本がわかれば応用することで学習が進む。

 研修は、会議室で行われるのであくまで疑似体験だ。いかに職場に近い状況を研修で設定できるか、がプログラムの勝負だ。≪続く≫

 


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