コミュニケーションは、相手を知ることが前提。

 コミュニケーションがうまくいかない理由の一つは、相手をよく知らないということだ。上司は部下を知らず、部下は上司を知らない。

 上司は、世代が違うことを理由に“最近の若者は何を考えているかわからない”と言う。部下は、管理者の経験がないので、“上司は、何をしているのか、現場を全くわかっていない。”と言う。

  特に部下に上司の立場や気持ちを理解しろ、ということはとても難しい。その立場で働いたことはないし、マネジメントも知らない。上司が自分の気持ちを部下に打ち明けることは、まずない。

(上司は、部下の経験があるが、当時の気持ちを忘れていることも多い。)

 相手の立場や気持ちを知れば、対応も変わるというものだ。ここに、研修の意味があり、講師の役割がある。

 お互いを知らなければ、勘違いが生じ、感情的になり、怒り、諦め、無関心になる。これではお互いに不幸だ。

 研修は、両者の間に立つ。講師が、それぞれの相手について教えればよい。管理者は、何に責任をもっているのか、何をする人か。どんな気持ちで働いているのか。最近の若者の特長は何か、どうしたらやる気になるのか、やる気を失うのか。

 お互いが気持ちよく仕事ができる条件は何か。

 双方の“取り扱い説明書”を提示することで、人間関係の改善を図る。お互いを認め、尊重しながら目標達成を目指す場が職場だ。その上で、じゃあ自分は、“何を”、“いつ”、“どのように”コミュニケーションするのかを考える。

≪続く≫

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