リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由②

 前回の文末は、「 どうしたものでしょうか?」で終わりました。

 サービスを提供した後に、顧客が不満を訴えるケースはよくあります。新人営業の課題のようですが、サービスを提供する側は提供する前に「成果」に対して顧客に誠実に説明する責任があります。

 「研修」の場合であれば、研修によって受講生が得られるものが何か。研修を受講することによって、受講生の何がどうなるか、ということを事前に説明します。

 それを顧客が理解することによって、サービス提供後のクレーム(苦情・不満)を予め防止することができます。

(研修は、そのサービスの性質上受講生によって「成果」が違うので、説明には工夫が必要です。)

 営業が販売時に顧客の期待を高めて購買欲求を高めることは、受注確率を高めるために必須ですが、「成果」についてあまりにも乖離がある場合(顧客が、そう感じる)は、クレームになる確率が高いので注意しなければなりません。

 形のないサービスを提供するビジネスに共通することなので、単純に営業の商談技術の問題として処理するのではなく、事業方針、顧客満足活動として徹底することが重要です。

 業者が提供する商品・サービスと顧客の期待を一致させるには、共同開発という方法があります。

 競合が激しく、顧客の期待値がますます高まる市場で既存の商品やサービスを売買するという方法では、完全一致(顧客満足)は難しいです。

 「何か、違うなぁ」「違和感があるなぁ」「他に、ないの?」

 業者は、顧客が何を求めているのかよくわからない。顧客は、自分たちに何が必要なのか、自分たちにもよくわからない。どう説明したらよいかわからない。

 こんな状況は、よくありますね。

 こんな状況は、売買ではなく「開発」という方法が有効です。既存の商品やサービスでは、商品ラインナップやカスタマイズにも限界がありますし、それでは顧客は満足しません。

 「一緒につくればいいのです。」

 顧客が開発メンバーに加われば、開発の過程で商品やサービスの仕様が明確になりお互いが満足する結果となるはずです。

 共同開発を成功させるために、業者は対応力、開発力を磨きましょう。顧客側は自社にとって本当に必要ならば既存品を買うのではなく、自らも苦労して創る努力をしましょう。

《続く》

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 会社がもっとよくなるお手伝いをしています。 

    ○よい会議(Meeting)をしましょう。

  ○よい教育(Education)をしましょう。

  ○よい道具(Tool)をつかいましょう。

  ○よい制度(System)を活用しましょう。

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