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よりよい結果が得られる相乗効果の応用。
相乗効果とは、『二つ以上の要因が同時に働いて、個々の要因がもたらす以上の結果を生じること』である。
社会や組織が複雑になり問題解決が困難な状況では、一つの取組みだけで確実な結果を出すことはできない。結果が出ない原因は様々あり、原因の数だけ解決策がある。
人材育成という課題も、個人、職場、会社それぞれに原因があり、解決手法も異なる。自己啓発は個人の取組み、OJTは職場(上司)の取組み、集合研修は会社(人事部)の取組みである。
一つ一つの取組みに効果がないわけではないが、3つの取組みでベクトルを合わせ一貫した人材育成を進める方法が最も効率的で効果的な育成方法である。
これは、人材育成の“在り方”である。
複数の要因を統合し、方向付けをして計画的に組織活動を進め、結果をだすことは簡単ではない。しかし、その問題を解決するために組織開発コンサルタントは存在するのだ。
OJTに勝る教育はなし。
この時期は、新入社員のフォローアップ研修が多い。4月に新入社員研修をやり、入社6か月以降でフォローアップ研修をやる。同じ講師を使うなら変化度を確認できる。
配属後にどれだけ成長しているか、楽しみも多いが、心配になる新人もいる。あれだけ元気で積極的だった新人が、どうした?リーダーシップを発揮していた女性が、おとなしくなった?
もちろん、順調に6か月を過ごした新人もいる。あれだけビジネス・マナーを学んだのに、その髪型と服装の乱れは、何だ?という新人も出てくる。
配属先の上司が、指導しないのか、それを許しているのか。いや、それが職場のスタンダードなのだ。社員のレベルは、より高い方がよい。世間一般で評価されるレベルの方がよいのだ。実績はともかく、ビジネス・マナーや基本的な仕事の進め方は、躾レベルの話だ。
結局、上司による職場訓練は、集合研修より影響が強いのだ。最近の風潮として、上司は忙しく部下指導をする時間がないので、人事部門が部下指導を代行しているという現状がある。
それは全くの考え違いで、人材育成の基本は現場にある。仕事ができる人材育成の方法は、OJTである。次にSD(自己啓発)があり、その補足としてOff・JT(集合研修)がある。
最も影響力の強い機会を活用して人材育成すべきである。部下指導を放棄するなら、管理者の資格はない。
目標管理は、制度と教育のシナジーで成果を出す。
今週、2日間の『目標管理実践研修』を行った。
実践的なマネジメントとして管理者研修で目標管理をテーマにすることが多い。組織目標と個人目標を連鎖させて、モチベーションの向上と目標達成を実現させる。その具体的な方法を学ぶ研修だ。
団体主催の研修は、目標管理制度のない会社からも参加する。目標管理は制度がなくても管理者のマネジメントの範囲内で実践することができる。
しかし、研修が進むにつれ目標設定面談の実施時期や目標管理シートの活用、目標達成度合いの評価など人事管理制度と関連することが多いことがわかる。そして、マニュアルがあれば実践しやすいこともわかってくる。
ある受講生から、「自分たちだけ、研修を受けても意味があるのか?」と言った主旨の質問が出た。目標管理が組織全体の目標達成を目指す仕組みであることを理解しているからだ。その会社には目標管理制度がなかったのだ。
本来は、管理者全員が足並みを揃えて目標管理制度を正しく運用して、実践することが望ましい。「制度がなければ、自分の職場の目標達成を目指して、今回の研修を活かしましょう。」と言った。
目標管理を学習しても制度がなければ実践が難しく成果が出にくいのだ。これは、目標管理制度(System)と目標管理マニュアル(Tool)と目標管理研修(Education)をリンクさせる必要があるということだ。
制度はあるが、マニュアルがない。教育をしないので、運用されない。目標達成が処遇に反映されないので、やる気が出ないなど、不備が多い。その結果、正しい目標管理が実践されず“ノルマ管理”が行われ、失敗するのである。
“目標管理は、効果がない”のではない。中途半端に部分だけをやって満足せずに、全体を考えてMETSをシナジーさせれば、成果が上がるのである。
JA県中央会で、“新しい試み”が始まった。
日本の農業の行く末は、他人事ではない。日本の農業に大きな影響力をもつ組織が農協だ。そして、今、“農協改革”が注目されている。
“改革”は、METS-cの主戦場だ。組織開発は、株式会社でも組合でも対応できる柔軟で効果的な改革のための手法だ。そして改革のテーマの一つが人材開発だ。職員が変わらなければ農協は変わらない。しかし、人材開発と言えば、“とにかく、何か研修をやればいい”、というわけではない。
本件は、『新入職員の育成強化を目的に、独自の研修プログラムと教材を開発し、JAのインストラクターを養成して、内省化で進める、プロジェクトである。』
METS modelを活用してプロジェクトを進める。①Meetingで新入職員強化を話し合い②中央会が作成した1年間の研修計画(System)に基づき③研修プログラム、教材(Tool)を開発し④インストラクターを養成(Education)する。
クライアントは、METSの全てを発注する必要はない。クライアントと一緒に進めることが組織開発成功の要因だ。
他の県とは一味違った独自性のある人材育成になるに違いない。これがJAの自立を促す第一歩となるのだ。
「営業課長への道」③ 予実績管理
11月の二週間が終わろうとしています。引継ぎも終わり、今期末(3月)までの実績見通しができている頃でしょうか。差異は、どの程度ありますか?
売上目標と実績は、一覧表にまとめて一括管理しましょう。表計算ソフトを使えばスピーディに状況が分かります。売上計上のタイミングは社内ルールに従い、月ごとに目標と実績を管理します。
もし営業課長が予算管理するのなら、予算に対する経費の管理も必要です。自分を含めた課のメンバーの人件費や交通費や通信費などの活動費、パンフレットや資料、催事などの販促費、交際費なども社内の勘定科目に従い管理します。
予算管理を任されているなら、経費を効果的に活用し売上目標を達成します。
前任者の努力によって、目標達成が見込めるなら来期の仕込み、種まきに時間を使いましょう。ショートしているなら、刈り取りですから『見込み管理シート』を作成し、3月までに売上計上できる案件を探します。
『見込み管理シート』は、企業名、案件、見込み売上、決定要因などを書き込み、優先順位(見込みの高い案件)をつけて活動します。
『見込み管理シート』は、担当者に作成させ、状況を共有します。見込みの高低は、①意思決定者に会っているか②過去実績があり信頼関係が出来ているか③比較的容易な案件か④コンペになっていないか⑤3月末に納品する理由が明確か、などを参考に判断します。
どうしても売上が必要な状況では、思い切って見積もりを下げて(赤字覚悟で)確実に受注しましょう。ただし、利益目標がある場合には慎重な判断が必要です。


