「マニュアル制作の現場から」マニュアルは、多くの人の役に立つ。

 マニュアルは、業務を担当する本人の役に立つ。未経験者や初心者、標準以下の者の手引きになる。一方、指導者にとっても有効な道具になる。経験はあるが自分のやり方を整理できている人は少ない。無意識にもの事を進めている経験者は多い。

 体に染みついているとか、体が覚えている、ポケットノウハウという表現がある。個人はそれでよいが、組織は困る。組織で身につけたノウハウは、組織に還元すべきではないか。

 経験者には、指導者としての役割が求められるが、自分のやり方を整理整頓して伝えることは易しいことではない。しかし、標準化されたマニュアルを基に経験者ならではの指導ができたなら、どうだろうか。

 業務マニュアルは、多くの人が活用できるように標準的なやり方を示しており、経験者の個性や独創的な方法を書くものではない。その部分は、口述や手取り足取りの指導の範囲である。しかし、一定のレベルまではマニュアルで本人が習得することで、指導の負担を軽減させることができる。

 「そこからかよ!」という指導場面も多い。マニュアルは、指導との相乗効果や補完関係で成果を上げる道具である。当事者にも指導者にも役立つ道具が、業務マニュアルである。

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