リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由⑫

■「リーダーらしさ」は、「体験」通して自然と身についていくものです。

 学生の本分は「学業」といいます。「学業」は「学問をすること」と辞書にありますが、学生時代は学問以外にもたくさんのことを学ぶ必要があります。

 学生時代は社会で自立して生きていくための準備期間ですから、「人とよい関係をつくること」や「人によい影響を与えること」は、重要な学習です。

 さて、学校はクラス分けをしています。集団活動を通してリーダーシップやコミュニケーションを学ぶことができます。あまり意識していないかも知れませんが重要な体験学習の場です。

 児童や生徒のクラスでは、運動のできる子、明るくて面白い子が人気者でしょうか。学生になると成績のよい人や個性的な人、容姿のよい人が注目されるでしょうか。

 そんな人は注目されて、周りに人が集まる、という点では影響を与えていると言えますが、リーダー養成という観点では「公式的な立場でのリーダーシップ」体験が重要です。

 学校やクラスでの公式的な立場とは、学級委員長や生徒会役員、部活動の部長や主将、キャプテンなどです。

 集団が目的や目標を達成する時に必要な役ですが、積極的に立候補する人がどれだけいるでしょうか。全体からみると「誰もやりたがらない」ことが多いのではないでしょうか。

 部活動の場合は、活動の目的、活動内容、お互いの優劣がわかりやすく、役割をイメージしやすいです。そのために、自覚をもつ者などあらわれ自然と決まっていくこともあると思います。

 組織におけるリーダーに近いという意味では、生徒会役員や学級委員の方でしょう。

 何をしたらいいか、よくわからない。どうしたらいいのか、わからない。絶対に必要とも思えない。みんなが望んでいるとも思えない。やったところで、自分が得するとも思えない。

 そんな役割を、積極的にやろうという人は少ないと思います。こんな状況でリーダーを経験したり、リーダーを観察することでだんだんと刷り込まれていくのです。

≪続く≫

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