リーダー研修が盛況でも、リーダーが育たない理由㉑

■「負の文化」がリーダー養成に与える影響は、あまりにも大きい。

 部活は、有効な時間の使い方の一つです。自分がやりたいことができて、多くの仲間をつくり、集団活動を通して社会性を身につけることができます。

 それに、先生や保護者は子供がどこで何をしているのかわかるので安心です。

 学校生活のよい思い出となる部活にもよくない面はあります。それが「負の文化」です。「文化」とは、その集団の構成員が共有している価値観や考え方、行動様式のことです。

 文化は、構成員に影響を与える人物の言動や集団規範によってつくられます。その集団に在籍する構成員は、基本的にその文化に従って行動します。

 「負の文化」とは、「よくない文化」「悪い文化」という意味です。

 「負の文化」は、本来の部活の目的や運営とは無関係、無用な慣習です。例えば、監督や顧問教員によるハラスメントや先輩部員と後輩部員にある理不尽な強要などがありますね。

 部活動に興味をもち部活動に参加することは、積極的で前向きな行動です。

 しかし、部活内容に必要のない行き過ぎた指導や上下関係による強要行為が代々続いているということは「負の文化」です。

(今日、会社におけるハラスメントは法整備が進み、定義や類型も示されて分かりやすくなっています。分かりやすいということは、防ぎやすいということです。会社の責任も明らかになっています。)

 この「負の文化」を嫌って部活を離れる生徒は多いでしょう。また、我慢して部活を続けている生徒もいるでしょう。本来、部活を辞める理由ではありません。また、我慢をすることでもありません。その我慢は、部活の内容とは全く関係のないことです

 この「負の文化」があるためにモチベーションが下がり、部活を辞めたら能力開発や経験の機会が奪われ、挫折感を感じ、自信を喪失してしまいます。

 目標未達による挫折は、自分を見つめ直して自責で考えれば、自分を奮い立たせて再チャレンジすることができます。自分が頑張れば結果が出るのですから。

 むしろ、挫折は成長に必要な経験です。

 「負の文化」が、一体何を生み出すのでしょうか。 

≪続く≫

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株式会社メッツ・コンサルティング  代表取締役 新井 陽二

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