便利になって、失ったもの。

 それは、“考える力”だ。

 社会は、どんどん便利になっていく。マーケティングが発達して、ユーザーや消費者のほしいものが次々と世に出てくる。みんなが、これは不便だなぁと思うことが、とても楽にできるようになる。

 顕在ニーズは直ぐに満たされる。潜在ニーズを探って、“これ、ほしかったんでしょ?”と提示される。“そう、そう!”と言わせれば、マーケティングは成功だ。

 カーナビゲーションシステムは、とても便利だ。そして心強い。ドライビングの相棒だ。快適に目的地まで誘(いざな)ってくれる。最近の地方出張は、車移動が多いのだ。研修施設が、最寄りの駅から遠方の場合が多い。

 ナビにお任せしていると、道のりを考えなくなる。提示するルートに不満がないわけではないが、知らない土地なので従うしかない。

 そうすると、やっぱり考えなくなってしまうのだ。以前は、地図を片手にあれこれ考えながら走ったものだ。家族に話しかけられても、“黙ってて!”とか。

 考えることは面倒で時間が掛かって大変だが、やはり大事だ。社会がどんなに便利になっても人生は考えることから逃げられない。自分で考えて判断して決断しないと、きっと後悔する。

 よい判断をして悔いのない人生を送りたければ、日頃から自分で考えるクセをつけることが大事なのだ。特に経験の少ない若い人たちは。

 

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