信じたいトップ・リーダーと信じてほしい専門家の関係。

 トップ・リーダーの決断に正解はない。大きな問題解決は利害関係者が多くメリット・デメリットがある。

 だから正解はないと言えるのだが、正解を答えて評価され、トップに上り詰めた人は正解を求める癖がついている。正解を求めるのは、本来学問の世界で、先生と生徒の関係で成り立っている。

 トップ・リーダーが自分の判断力をもってしても決断できない時、頼りにするのは専門家(先生)だ。専門家は、自分を頼ってほしいし、多くの人たち(特に影響力をもつ人)に認めてもらいたいと思っている。自説を支持してほしいし、自身の影響力を強めたいと思っている。

 トップ・リーダーにしてみれば専門家の意見だから正解だと信じたいし、専門家は、答えを求められている以上、正解(持論)を示すことが使命だと思っている。(時に専門外であっても、問われれば答えてしまう。)

 しかも専門家には、問題解決に対する結果責任などないのだ。もちろん権限もない。

 果たして、この関係から効果的な問題解決策が導き出され、多くの人たちを幸せにできるのだろうか。

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