下期目標達成の準備は、できていますか?~目標達成の方法(1)~

 来月、10月から令和3年度下期が始まる会社は多いと思います。下期、目標達成の準備は万全ですか?

 コロナ禍の2年目。業種によって状況は全く違うと思いますが、管理者であれば厳しい状況の時にこそ実力が試されてると考えましょう。

 平時であれば、「例年踏襲」「前任者引継ぎ」「部下任せ」で、おおよそ事業計画の達成となるかもしれませんが、今は有事。管理者ができることを、よく考えて、早く決めて、早く実行しましょう。 

 今月も残り3週間、できるだけよい準備をして下期をスタートさせましょう。管理者が目標達成のために何ができるか、5回に分けて書いていきます。

 ※今回は、特に大変な状況の管理者向けに書いています。

 【第一回】 使えるモノをすべて書き出す。

 まず、目標達成の方法を検討する前に目標と実績を確認しましょう。事業計画書や管理者の目標管理シートで結構です。上期の目標(予算)と実績を比較して達成率を計算します。

 定性目標なら、達成項目数、進捗度合い、品質、納期、成果などの指標で目標との差異を確認します。

 差異の確認によって、上期の実績が目標に対してショートしていれば、その分を下期の目標に上乗せして下期目標を再設定しなければなりません。

 上期の実績から経営判断によって、大きな改革や事業縮小、リストラが予定されていれば、下期事業計画が大幅に見直されますので、あらためて(新)事業計画の達成を目指すことになります。

 さて、とりあえず今期の事業計画を現体制で達成するとして、最初の準備は、「資源」の洗い出しです。

 管理者の役割は、会社から与えられた「資源(リソース)」を活用して、目標達成することです。「資源」とは、目標達成活動の戦力です。戦力が充実していれば、勝率は高まりますし、戦力が不十分なら活動は困難になります。

(1)まず、戦力を全て書き出して確認しましょう。

 一般的に管理者は、会社から「人」「モノ」「金(予算)」「情報」などの資源とその活用の権限を与えられて、目標達成の責任を果たします。

 どれだけの「人」を活用できるのか。どれだけの「モノ」を使えるのか。どれだけの「予算」を使えるのか。どんな「情報」を使えるのか。

 一覧表をつくり、「資源」を項目別に全て細かく書き出しましょう。

 注意点! 有事なので、現状の「資源」の洗い出しだけではなく、申請すれば得られるもの、頼めば手に入るもの、交渉すれば実現するもの、可能性のある「資源」を考えて、合わせて書き出しましょう。

(2)書き出した資源の「上期の活用状況」をチェックしましょう。

 何を、どう使って、実績にどれだけ貢献しましたか。このチェックによって、「大きく貢献した資源」「使えるのに使わなかった資源」「使い方がよくなくて貢献しなかった資源」が分かります。

 特に注目の「資源」は、「人=部下」です。①人数②氏名③キャリア④実績⑤能力⑥意欲⑦健康状態(メンタルを含む)⑧性格⑨行動特性などを細かくチェックしましょう。

 ④⑤⑥は、人事評価をしていれば分かりますね。③は、職歴やこれまで担当してきた業務、⑤は、取得資格や得意分野、⑥は、本人がやりたい業務なども含みます。⑦⑧⑨は、日頃からコミュニケーションをとるなど行動観察ができていなければ難しいですね。

 これらのデータは、目標達成法の「部下の活用」で必要になります。とにかく貴重な戦力である部下をよく知りましょう。

※平時では、ここまで意識することはないかも知れませんが、有事ですから特別です。(平時でも、安定して実績を上げている管理者は、やっています。)

 注意点!「人」の活用は、部下だけでなく「上司」や社外協力者(グループ会社、協力会社、外注業者、取引先、顧客、専門家)まで、あらゆる人脈をたどって「資源」と考えましょう。実際に活用するか、どうかは、後で考えます。

 目標と上期実績を見ると、とても困難で「諦め」が頭をよぎるかも知れませんが、資源の洗い出しをしていると、「決して、一人で仕事をしているわけではない!」「使えるものがたくさんある!」「協力してくれる人たちがたくさんいる!」と分かるはずです。

 目標は、管理者一人が抱え込むものではありません。目標は、あらゆる可能性を模索して、みんなで達成するものです。

 管理者が諦めたら必ず職場の目標は未達に終わります

 《続く》

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