人事制度にもメンテナンスが必要です。

 オーダーメードの服や靴を修理に出して、使い続けている人は多いでしょう。テーラーにとって重要な仕事です。お気に入りのスーツの袖丈を調整したり、体型変化に合わせてウエストを詰めたりする作業は、テーラーの技術力が問われるでしょう。

 特に高品質なスーツやジャケットの場合、適切なお直しを行うことで何年も長く着用できるため、お客様にとって経済的なメリットも大きくなります。

 人事制度の基本的な枠組みは、長く使えますがツールの変更は必要です。いわゆる制度の改定です。今が、この制度改定の時代です。先進的な大企業は、大胆な新しい人事制度を導入して組織の活性化を図りますが、中小企業は制度改定で少しづつ組織を時代に対応させます。

 新しい人事制度の導入は、斬新で注目を浴びますが失敗例も少なくありません。組織に与える影響は大きいです。

 例えば、日本企業の人事制度の基礎は「職能資格(等級)制度」です。改定のポイントは、「級別職能資格基準表」にある等級数、資格呼称、職能区分、職能資格定義などです。

 職能資格制度をいきなり廃止することは現実的ではないでしょう。なぜなら、等級制度は、職位とも連動しており給与、手当、退職金などの賃金制度、昇進・昇格(降格)制度、評価制度とも関連しているからです。

 時代の変化で事業が変わり、働き方が変わり、社員の役割が変わっているのなら、制度との整合性を図るために改定する必要があります。

 「制度疲労」の会社は、人事コンサルタントによるメンテナンスをお勧めします。      《続く》

【制度職人】

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