人事制度を運用するためのツールとは、何か?

 等級制度、目標管理制度、評価制度を導入している会社は、多いでしょう。それぞれの制度に目的があり、うまく運用することで会社に大きな貢献をしてくれます。

 前回は、テーラーの大事な仕事として「お直し」の話を書きましたが、制度職人にも似たような仕事があります。

 時代の変化や組織、事業状況に合ったツールの改定(お直し)です。運用の難しさや制度がうまく活用できない理由は、ツールの時代遅れと非現実性による使いづらさがあります。

 ツール(tools)とは、道具という意味で、各制度で活用する帳票類のことです。

 等級制度:等級基準表の改定(等級数の見直し、等級定義の再設定、職位と定義の見直し)などがあります。

 評価制度:評価表の改定(評価要素と定義の見直し、着眼点の修正)、評価要素のウェイト付け、計算式の変更などがあります。

 目標管理制度:目標管理表の改定(目標数の変更、目標定義の見直し、難易度、ウェイト付けの変更)計算式の変更などがあります。

 以前に流行った「コンピテンシー・シート」、以前からある「能力要件書」、最近では「ジョブディスクリプション」といわれる職務記述書などもツールの一種です。

 事業が変われば業務が変わる。業務の再設計には職務記述書の改定が必要です。業務が変われば、必要な能力が変わる。能力要件書の改定が必要です。能力要件書は、能力開発にも使います。

 業務の再設計と同時に価値設定をすれば、「その業務にいくら払うか」という話になります。「ジョブ型雇用」が時代の流れです。

 各ツールを掲載し、制度の使い方、手順・手続きを一冊にまとめたものが、「実施要領(制度運用マニュアル)」です。

 このように、時代や社員の働き方の変化、組織体制が変われば、人事制度を改定する必要があります。                              《続く》

【制度職人:新井陽二】

 

 

カテゴリー: お知らせ   パーマリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください