服の仕立て屋であるテーラーは、単なる技術者ではなくファッションアドバイザーとしての役割も担っています。依頼主として満足を得ようと思ったら、自分が求めているものをよくわかっていることが大事です。
依頼主の要望が明確であれば、腕のよいテーラーは忠実に働き、望みの服をつくります。
コンサルティングの難しさ、重要なことは、依頼主のニーズを明確にして共有することにあります。実際には、依頼主自身が「自分のニーズを自覚していない」「あいまい」なことが多いです。
経験豊富なテーラーであれば、お客様のライフスタイルや職業、体型の特徴を理解した上で、最も似合うデザインや色合いを提案します。
依頼主は、テーラーと話しながら「自分が望んでいることに気づく」ことになります。有能なテーラーは、流行に左右されすぎない、長く愛用できるデザインを心がけながらも、お客様の個性を活かした独自性のある仕上がりを目指します。
生地選びにおいても、季節感や用途、お手入れのしやすさなど、様々な要素を考慮したアドバイスを行います。
コンサルティングの初期段階で誤診(間違ったニーズの把握)があり、依頼主とボタンの掛け違いがあると後々、トラブルが起きたり依頼主の不満につながります。
コンサルティング不評の原因は、成果の不一致です。依頼主が望んでいることとコンサルタントが提供するものに差異があれば、クレームになるのは当然です。
依頼主が「言った」「言わなかった」「こちらは、確認した」は、コンサルタントの言い訳にすぎません。依頼主が満足しなかった、という結果はすべてコンサルタントに責任があります。
以上
【制度職人:新井陽二】


