健全化は、制度と教育の組み合わせで。

 先日の信用金庫協会「初級マネジメント研修会」では、「労務管理」に多くの時間を割いた。

 「初級マネジメント研修」は、初めて管理職に就いた職員が対象だ。管理職の役割と部下の活用を学ぶ。管理者の役割である職場の目標達成のためには部下が働きやすい環境を整備する必要がある。

 今日の組織マネジメントでは、管理者がリーダーシップを発揮して“働きやすい職場”をつくり、全員で成果を上げることが重要だ。

 “働きやすい職場”は、健全な労務管理があって成立する。労務管理は、管理者の役割であり、各職場が健全であれば組織全体が健全化に向かっていく。

(組織は、単純に職場の総和ではないが健全化の前提として重要である。)

 「労務管理」には、時間外労働の削減やハラスメント、メンタルヘルスも含まれる。

≪研修テキストより≫

●労務とは、報酬を受け取ることを目的とした労働勤務です。労務管理とは、部下が職場での役割を果たせるように労働環境を整備することです。

●日本国憲法は、「全て国民は、勤労の権利を有し、義務を負う」(第27条第1項)と定められています。

●働く権利と義務を定めた法律の総称を「労働法」といい、さまざまな法律で定められています。

●管理者は、部下を管理するに当たり、労働者の労働条件の最低基準を定めた「労働基準法」を理解しましょう。「労働基準法」は、強制的な義務を定めた強行規定ですので守らなければなりません。

 改めて「労務管理」を理解し運用することが組織の健全化に不可欠だ。法律や規則を知り、コンプライアンスの重要性を理解し、運用力を高めることで組織の健全化は進む。

 「労務管理」は、使用者と労働者の共通の理解によって健全に運用される。

 健全な人事管理制度や就業規則を設計し、管理者の管理能力で運用する。組織運営の健全化は、制度と教育の両面アプローチで進める。

 

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