評価は、人をやる気にさせるのか?

 先日は、人事制度をテーマに研修を行った。被評価者が人事制度を理解し、セルフマネジメントを学ぶ研修だ。

 若干説明する。人事制度とは、目標管理制度と人事評価制度のことだ。セルフマネジメントとは、自己管理のことで部下が主体的に目標を達成する活動だ。

 ポイントは、研修対象者が被評価者であること。これまで人事制度は評価者を対象に研修してきた。今は、被評価者も研修する。人事制度の目的を達成するためだ。

 評価する側もされる側も人事制度を理解して、組織として制度の目的を達成する。

 人事評価の重要な目的は、処遇の決定ではなく人材育成とモチベーションの向上にある。

 そう言って、受講生は理解できるだろうか。評価は管理者が決めるもの。部下は、評価を受け入れるしかない。そんな時代が長く続いている。これで、なぜ部下が育つのか、やる気が高まるのか。少なくとも被評価者にはわからない。

 等級別に評価基準を設定している。受講生の等級の前後で“基準の違い”をグループでホワイトボードに書き出す。(3等級なら2等級か4等級の違い。)

 自等級の評価基準を理解するためだ。そして、クラスの一人に発表してもらう。(評価項目と着眼点は多岐にわたり、発表は大変だ。誰も発表したがらない。)

 沈黙の末、誰かが発表してくれる。そして、その言動を評価基準に照らして受講生に評価させる。沈黙の中で意を決して率先して発表する発表者の意識と能力をどのように評価すべきか。

 受講生が、評価基準に照らし合わせ、その意識と能力を評価し発表する。「規律性」「積極性」「責任性」「協調性」「知識」「判断力」「実行力」など発表業務には評価される多くの能力、意識の要素が含まれる。

 多くの人に、具体的な言動を評価される。そこで発表者に「今の気持ちは?」と聞いた。発表者は笑顔で「うれしいです」と言った。そこで私は、「これが評価の目的です。」と言った。

 やるべきことをやり、きちんと評価されれば人はやる気を高めるのだ。(これは、体験学習型研修の一コマだ。)

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