逃げ切れないバブル入社組。

 一般的に会社に採用され働くことを「就職」と言います。就職とは、職業に就くという意味です。「職業」とは生活を支えるための仕事、という意味です。

 一方、「就社」は、会社に就くという意味です。どんな仕事をするのかではなく、有名な会社や安定した大企業であることを理由に就職先を選ぶことです。

 日本企業の採用方法は、予め職種を限定せずに採用することが多いですね。職務主義が十分浸透していません。

 特にバブル期は、求職者が会社を選ぶことができましたから、「どんな仕事をしたいのか」よりも、「どんな会社に入れば、よい人生が送れるか」といった考えが主流だったのではないでしょうか。

 しかし、1991年以降のバブル崩壊から30年は、景気が低迷し失われた10年、20年ともいわれます。

 2022年2月10日で日経平均株価は27,696円8銭です。バブル期は、38,915円87銭(1989年12年29日)でした。

 単純にバブル期より株価が低い、景気が悪いからというより、社会の仕組みや人々の価値観、技術革新、グローバリズム、少子高齢化などの変化が、今日の状況を生み出していると思います。

 そして、ここ2年のコロナ対応が、更に状況を複雑にしています。これまで社会や会社が躊躇していた対応を一気に進めた感じです。

 コロナ前から上場企業の破たんやリストラはありました。今日では、まるでコロナ禍を機会とするように、黒字赤字に関わらず中高年社員の早期退職、希望退職を進めています。

 大企業に就社する最大のメリットは、安定でした。そして、給料が高く福利厚生が充実している上場企業は、30年経って大きく変わりました。

 大企業であっても終身雇用で定年まで安心して働けるわけではありません。これまで大企業は社員の期待に応えるべく努力してきたと思います。

 管理者のポストは限られていますし、ポストが減っているので、「みなし管理職」を増やしたり、出向先を用意したり、「とりあえず仕事」を社員に与えてきました。

 しかし、会社の対応も限界です。

 30年前の入社当時に、みんなが教えられた「会社と自分の関係」、「大企業で働くことを前提とした人生設計」が大きく違ってきました。

 これが30年という時間の変化です。 

≪続く≫ 

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