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誰にでも必要なセルフマネジメント。
仕事をしている以上、誰にでもセルフマネジメントが必要だ。高業績を上げている者、責任ある地位で活躍している人のそれはハイレベルで、かつ厳しく徹底されている。
働く者は、できるだけ早く学習し、実践すべき内容だ。セルフマネジメントができる人材が「自律型人材」だ。会社や上司は、社員にセルフマネジメントを教育し、自分自身も実践を通して自分なりのセルフマネジメントをつくっていく。
この自己管理ができるようになると目標管理がうまく機能する。上司も部下を信頼して、「性善説」で接することができる。自己管理ができない部下は、頼りなく評価もできない。些細なことも注意しないといけないので人間関係もよくならない。
目標管理の前提は、自分の目標を自分で達成する「自己統制」ができる人材集団だ。「自己統制」できない部下がいると、上司は安易に「ノルマ管理」を選択してしまう。
部下はできないのだから、上司が教えるしかない。(管理者は部下を管理する立場なので、当然自己管理ができていると考える。)
セルフマネジメントの要素には、3つあると前回書いた。図解で表すとかぶる部分が多い。相互に関連しているということだ。その中で、万人に平等に与えられている要素は、「時間」だ。
PDCAもモチベーションもコミュニケーションも「時間」を使う。仕事は限られた「時間」を有効に使い、期限を守り成果を出す。期限以内に成果が出せる人とそうでない人の評価は、雲泥の差だ。
よい「時間」の使い方ができる者が、人よりも成果を上げることができる。さて、この厳しい夏の時間を、どのように使って仕事をしようか・・・
今こそ「セルフマネジメント研修」の成果を出す時。
暑い日が続いています。仕事は思う通りに進んでいますか。これだけ暑いと、モチベーションの維持や体調管理が難しいですね。
こんな時ほど「セルフマネジメント研修」の学びを活かしてほしいと思います。
セルフマネジメントとは、『自己管理』『自律』のことです。体調管理や業務を進めるために、自分自身を適切に抑制、管理し、目標を達成することです。
自分自身を「抑制」、「管理」することは簡単なことではありません。人によって差がつくのがセルフマネジメントです。結局、業績差はセルフマネジメントの差と言えます。
セルフマネジメントは、条件が悪い時ほど真価が問われます。計画を確実に実行し、成果を上げるために、自己管理ができない競争相手と差をつけるための有効な手段です。
研修では、セルフマネジメントの要素を3つ紹介しています。
1)技術面-PDCA、タイムマネジメント。2)健康・精神面-モチベーション。3)協働面-コミュニケーション。
●技術面は、計画-実行-評価-改善を確実に進めて仕事を管理する。かつ、効率的な時間管理をすることで目標を達成する。
●健康・精神面は、自分自身をよく知り、健康・精神状態を自己管理し、安定して仕事に取り組むことで目標を達成する。
●協働面は、人とコミュニケーションを図り、お互いに協力することによって目標を達成する。
これら3つの要素を自己点検し、自分にとって不十分な点を課題として「セルフマネジメント計画」を立てます。
≪続く≫
8月に仕事を詰め込む心理は?
来週から8月です。皆さんは、8月の夏季休暇はどのように過ごされますか?
私は今年も仕事を抱えながら実家の墓参りぐらいです。弊社では8月の研修予定はほとんどありません。一般的に、研修を実施しにくい月ではないでしょうか。
それでは休みにしよう、と考えるのは経営が安定している大企業の経営者か、給料が保証されている安定したサラリーマンの心理でしょう。どちらも正しいです。計画的な経営とメリハリのある働き方は健全です。
中小企業では、仕事の少ない月をどう埋めるかという、課題解決を検討します。弊社では、研修が入らないならコンサルティングでということで、教材開発とマニュアル作成が8月の仕事です。
研修会場への移動もなく事務所で仕事ができるので、体力的には助かります。
事業をあまりに集中させると、融通が利かなくなります。競争市場で生き残るには柔軟性が大事です。あれやこれやと、対応できることが差別化戦略になります。
METS methodを活用したコンサルティングは、上流工程から下流工程まで制度設計からマニュアル作成、教育までカバーしていますので、お陰様で仕事が長続きします。
8月に仕事を詰め込む心理とは、仕事を続けたいという欲求です。今月仕事がないのに、来月あるはずないだろう、という経験則に基づいた不安心理です。(急なキャンセルだってあるのだから。)
不安をなくすには、必死に考えて、知恵を出し、行動し、「何とか」するしかありません。
上司は「不正をしろ!」とは言わないが・・・
上司は「不正をしろ!」とは、言わないが、「何とかしろ!」とは言う。
あなたがマネジャーなら、どうするだろうか。「何とか」の中に、不正の選択肢はない。あなたが不正しかないと思った時は、仕事を休む時だ。(正常な判断ができない状態だから。)不正が発覚し、処分されたらまともなキャリアは歩めない。
上司からの信頼を得られないで出世の道が閉ざされてもこれまでのキャリアは、別の道で活かすことができる。一時期、仕事を離れても転職しても職場復帰はできる。しかし、不正をすればキャリアの全てが否定される。あなた自身が否定される。
不正をせずに「何とか」できる人は、やっぱり力のある人だ。最後は帳尻を合わせるのがマネジメントだし、何とかやり遂げるのが仕事だ。“そんなの無理だ。”、“不可能だ。”と決めつける前に最善の策を考えて、全力で行動しよう。
上司から、「何とかする力」があるか、試されているとも言える。
いざという時に「何とか」できる人は、用心深く先を予測しながら準備をしている人だろう。「もし、こんなことが起きたらどうするか。」、「上司から、こんなこと言われたらどうするか。」目先のことだけを考えていると、不測の事態に対応できない。
日頃から人に「貸し」を作っておいて、いざとなったら返してもらおう。社内でも社外でも協力者を作っておいて備えよう。これはキャリアのリスクマネジメントだ。(人を頼る力も、自分の力だ。)
“人脈づくり”に熱心な人は多いが、その人脈は使っているのだろうか。
キャリアの最終章は、“語り部”を目指せ!
人は長いキャリアを通して、何を、どこまで得ることができるのか。
定年延長と再雇用の時代を迎え、中高年者が注目されている。キャリアの最終章をどのように過ごすか。また会社は、何をすべきか。
誰もがいずれ直面する話だ。会社で働く以上は、役割や業務があり、その結果に対して処遇される。現状では、同じ仕事で給料減。これまでのキャリアを活かせない業務で、モチベーション低下。ネガティブな話ばかりだ。
会社と本人の準備不足が原因だ。中高年の強みの一つは、経験だ。その経験を社会や会社に役立たせることが大きな役割だ。
あなたは、キャリアを通して何を身につけたのか。それを人に伝える準備ができているか。誰もが、何かを伝えられるはずだ。「上手な教え方」なんて大した問題ではない。
「何を」経験し、「何を」伝えられるか、が問題だ。キャリアの最終章を意識したら、準備しよう。時間を掛けてキャリアの棚卸しをして、自分が“本当に思うこと”を見つけることが大事だ。誰にだって、必ずある。
新たな投資の必要もない。最終章は、これまでの自己投資を回収する段階だ。
自分が“本当に思うこと”には説得力がある。経験の裏付けは、自分のキャリアを肯定的に見ることができる。職業人生には普遍的なテーマも多い。未経験者のニーズは様々だ。必ず必要とする人がいる。
最新の知識や技術よりも役に立つことがある。それは、生きていく上での“知恵”だ。成功も失敗も、未経験者には全て大事な情報だ。
人に何を伝えるか、考えながら仕事をすることで意識が変わり、使命感も芽生える。多くのビジネスパーソンが先輩から学ぶことで成長してきた。キャリアの最終章でその学びを社会や会社、後輩に還元することで、より成熟した社会になるのではないか。